金融系ITストラテジストのブログ

金融とはおよそ関係のないおもにデジタルガジェットに関する記事を書きます。

1PasswordでDropboxの2段階認証を設定してセキュリティ強化する方法

このブログは以下の場所に移転しました。

 私は、自宅のMac miniを母艦にして、MacBook 12インチやiPad Air 2、iPhone 5sを持ち歩いており、ファイルの同期にはDropboxを使用しています。

 Dropboxは、便利な反面、中に入っているファイルが漏洩するリスクが気になるところです。本日は、パスワード管理ソフト「1Password」を使ってセキュリティを確保する方法についてご紹介します。

Dropboxの2段階認証は2種類

 Dropboxは固定パスワードに加えて可変のセキュリティコードを使用する2段階認証をサポートしており、以下の2種類の方法があります。

テキストメッセージ

 Dropboxにログインする際に、SMSで携帯電話にセキュリティコードを送信します。

 この場合、SMSを受信できる携帯電話が必要になります。最近は、MVNOで安価にスマートフォンを使用している場合等に、SMS非対応のSIMだと困るケースがあると思います。また、携帯電話が常に1台に限られるので、携帯電話を壊れた場合等に困りますね。

モバイルアプリ

 SMSの代わりに、モバイルアプリでセキュリティコードを確認します。

 これだと、SMS非対応のSIMであっても、対応するアプリがあれば利用できますね。

対応するモバイルアプリはまだ少ない

 Dropboxは、「Time-based One-Time Password (TOTP)プロトコル」に対応しており、Dropboxのサイトで紹介されているアプリは、以下の4つと少ない状況。

 また、アプリ毎に利用できるプラットフォームが限られています。

  • Google Authenticator(Android/iPhone/BlackBerry)
  • Duo Mobile(Android/iPhone)
  • Amazon AWS MFA(Android)
  • Authenticator(Windows Phone 7)

1Passwordであればマルチプラットフォームで利用できる

 実はパスワード管理ソフト「1Password」もTOTPプロトコルに対応しているのです。しかも、「1Password」は、Mac/Windows/iOS/Androidといった複数のプラットフォームに対応しており、かつ、プラットフォーム間でパスワード情報を同期できるため非常に便利なのです。

 ただし、有料のPro版にアップグレードする必要がありますのでご注意を!

1Password

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2段階認証の設定方法

 2段階認証はPCから設定します。まず、以下のサイトにログインして下さい。

www.dropbox.com

 ログイン後に「セキュリティ」をクリック。

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 2段階認証のところにある「有効にする」をクリック。

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 「スタートガイド」をクリック。

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 パスワードを入力して「次」をクリック。

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 先ほど紹介した2種類の方法が選べますが、今回は「モバイルアプリを使用」を選択して「次」をクリック。

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 バーコードが表示されるので、この後に記載する手順で「1password」を操作します。

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1Passwordへの登録

 今回はiOS版の1Passwordを使用します。

 右上の「+」をタップ。

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 利用可能なカテゴリーから「ログイン」をタップ。

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 Dropboxのテンプレートが用意されているのでタップ。

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 DropboxのユーザーIDを入力して矢印をタップ。

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 パスワードを入力して「保存」をタップ。

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 一旦、Dropboxのログインが登録されるので、更に「編集」をタップ。

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 下にスクロールさせ、「Add new one-time password」をタップ。

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 バーコードのアイコンをタップし、先ほどPCに表示されたバーコードをカメラで撮影。

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 バーコードが登録されるので「完了」をタップ。

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 画面に「one-time password」が表示されるようになり、一定間隔で更新されます。

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 以上で登録完了です。お疲れ様でした。

 Dropboxへのログインでセキュリティコードを聞かれた場合は、1Passwordを立ち上げて表示されたコードを入力しない限り、ログインが出来なくなります。

Dropbox同期でマルチプラットフォーム利用

 私の場合、Dropboxで1Passwordの登録情報を同期させており、Mac mini/MacBook12インチ/iPhone5s/iPad Air2で利用しています。

 上記で登録したワンタイムパスワードは、一旦iPhone5sで登録した後は、すべてのプラットフォームで利用できるようになっていますので、どれかひとつが壊れたとしても困らないと思います。

 Dropboxのセキュリティを確保するためのワンタイムパスワードを、Dropboxで同期させることに不思議な感覚を覚えますけれど、いまのところこれがダメな理由も考えつかないので、しばらくこの方法で続けてみたいと思います。

(8/23追記)セキュリティキーを利用する方法も

 MacやWindowsのPCを利用していて、なおかつGoogle Chromeを利用するしている必要がありますが、USBのセキュリティキーを利用する方法もあります。

 詳しくは、以下の記事をご覧下さい。 

hoshinoji.hatenablog.com